在庫11個
タイプ | |
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ヴィンテージ | 2023 |
産地 | フランス > ロワール |
生産者 | ル・クロ・デュ・チュ=ブッフ / Le Clos du Tue-Boeuf |
品種 | ソーヴィニョン・ブラン、フィエ・グリ、シャルドネ、ムニュ・ピノ 他 |
土壌属 | |
土壌 | 粘土、シレックス |
度数 | 12 |
容量 | 750 |
600Lと228Lの木樽で7ヵ月間の熟成。複数の品種が植わる(混植ではない)フリリューズの区画のブレンド。日当たりが良く、香り高いワインが出来る。 ブレンドされている3品種は、同量ずつだが、フィエ・グリとは、ソーヴィニョン・グリの別名のことなので、香りはソーヴィニョン・ブラン系で、時折エキゾチックな香りとなる。
【生産者情報】 チュ=ブッフは、トゥールから 40km北東、ブロワに近いレ・モンティ村にある。ブロワ伯爵の領地であったこの村にはクロ(壁で囲まれた土地)があり、チュ=ブッフと呼ばれる畑はそのクロの中にあった。 中世に 3 世紀にわたりシャティヨン家の領地となり、続いてフランス王となるオルレアン家の王子と、ブドウ畑は伯爵家の領地として治められ、ここで生まれるワインは当時から高く評価されてきたとされる。ピュズラ家は15世紀からモンティに続く家で、ジャン=マリとティエリーのピュズラ兄弟が 1994年にブドウの栽培とワインの醸造、瓶詰め始めた。ジャン=マリはシャンパーニュ、アヴィズの醸造学校をティエリーはマコンとサン=テミリオンの醸造学校に通っていた。
ワイナリー設立当初から栽培の品質や、低収量(適切な収穫量)がワインの仕上がりの大きな影響を与えると考え、ビオロジックを導入。亜硫酸添加量を減らすことへの重要性を認識し、出来上がったワインは多くのワインラヴァーを引き付けてきた。時は経ち、2019年にジャン・マリーが引退するが、ティエリーの娘のルイーズとゾエがワイナリー運営に参加。ゾエは幼いころからワイン造りへの関心が深かったが、姉のルイーズは不作の年に涙を流す父の姿を見て、農業に従事することに抵抗があったため大学へと進学したが、多くの本を読む中で農業の重要性を理解しワイナリーへと戻る。 チュ・ブッフのワインは手に取りやすい価格ということもあり、世界中の“ナチュラルワイン”黎明期から多くのファンを獲得してきた。2009年から始めたネゴシアンのワインにおいても彼らのワインであるという個性が明確に感じられ人気を博したが 2014年に共にネゴシアンで働いてきたピエール=オリヴィエ・ ボノムに売却。ティエリーはフランス国内においても“ナチュラルワイン”運動の中心的存在で、試飲会やポルト・ウーヴェールの企画をしたりフランス国外の造り手たちのワインをフランスへと輸入したりと、精力的に活動している。2024年にはワイナリーの運営も正式にルイーズとゾエへと譲り、二人も来日し10回目となるフェスティヴァンへも参加した。